パンを焼く話

我が家では、パンを焼いています。

 

パンを買わなくなって、かれこれ2年ぐらい。

長男が朝ごはんはパン党で、強いこだわりの持ち主だったので、それまでは2日1回ぐらいパンを買うためだけにスーパーに行っていました。

そんな時仕事が遅くなったり、雨が降ったりで買いに行けなくて泣かれるのが嫌で。

もう一つは、せっかく誕生日にもらったホームベーカリーが日の目を見ずに場所だけ取っているのが嫌で。

三つ目にやっと、前向きな理由。

朝、焼きたてパンの匂いの中で朝食を食べてみたくて。

こんな3つの理由から、パンを焼く生活が始まりました。

 

最初の2ヶ月ぐらいはなかなか美味しいパンが焼けず、ため息の日々。

それでも褒め上手な夫や息子に励まされながら続けた結果、自分なりの配合にたどり着き、今に至ります。

 

ポイントは、

ホームベーカリーの定位置が決まり、いつでも出しっぱなし、すぐ使えること。

頭に入る簡単な定番のレシピを持てたこと。

週5でパン食なので頻繁に挑戦してもコストが痛くなかったこと。

そして、夜発酵→朝焼きにたどり着いたこと、でした。

 

我が家はホームベーカリーを生地モードしか使いません。

焼き上げはパウンド型に入れて、自宅のオーブンレンジで焼いています。

 

仕事からの帰宅、まず材料をセットしてホームベーカリーで生地作りモードで2時間(ほったらかし)。

寝る前に丸めてパウンド型に入れてそのまま冷蔵庫へ(濡れ布巾で保湿をお忘れなく)(10分ぐらいかな)

翌朝いつもより40分早く起きて、冷蔵庫からパンを出して常温に戻し、余熱したオーブンに入れて20分。

(焼いている最中に、身支度と朝食準備)

 

ほんの少し手間だけど、そのほんの少しで得られる焼き立ての匂いと美味しさ。

やみつきになって、いつのまにかルーティンになって。

一番変わったのは、私でも、仕事をしてても、子どもがいても、パンが焼けるという自信がついたことだと思う。

仕事以外で、母業以外で生み出せる何かを持つというのは、自分らしくいられる秘訣なのかも知れないなぁ…と思いながら、今夜も明日のパンを仕込みます。